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(閑話) 腐女子四人に腐男子一人
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「じゅんじゅん、もう宰次様と校内デートしないの?」
「残念ながらおしまいみたい。……でも手に入れたネタは計り知れないよ!というか最近本気でデレ具合すごくて堪らないんだけど!」
「「「「へええ~~いいなあああ」」」」
「あたしたちなんて、未だに挨拶しかしてないよ!?」
「いや、あれは挨拶かどうかも怪しいよ…」
「おかげでノートも進む進む…最近は怒涛のようにやってくる萌えに対応できるように、ノートを持ち歩いてるんだ」
「危ないって、危ないからそれ!」
「今度は本人バレしないようにしてね!?」
「サト×イケのヘマは繰り返さないよ……というか、今度は単体萌えだから見つかっても本人へのダメージはそんなになさそうだと思うけど」
「え~怖いって~」
「それにしても罪だよね……友達に萌えてしまう、腐の性……」
「腐男子はハイリスクで困るよ~」
「そのぶんハイリターンでしょ!男同士でしか見られない表情いっぱい見てるんだから!」
「ははは、それは違いないや」
「こないだはねー、……」
「「「「キャアア♡」」」」
「何か喋って、って無茶ぶりしたら……」
「「「「宰次様マジ俺様~」」」」
「あ、こないだ言われてたミッション、『お弁当のおかずをアーンする』は~……」
「「エエエ~!かわいい~~!」」
「「ハイ死んだ~萌え死んだ~!」」
「宰次様って意外とメンタル弱くて萌えるんだよ~!こないだなんて、……あっ、これは内緒☆ごめんね」
「「「「ええ~~!?ずるい!!」」」」
「とにかくもう、もう!宰次様のツンデレ受けぶりはとどまる所を知らないんだよ……!掘られろ!ドS的な誰かに掘られろっ!屈した後に攻めの愛情に気付いてデレッデレに惚れてしまえっ!」
「じゅんじゅんそのパターン好きだよね」
「基本的に雑食だけど、やっぱり還ってくる所はソコかなーって。へへっ」
「ていうかさ、じゅんじゅんは正直どうなの?」
「何が?」
「宰次様……というか、宰次クン」
「……宰次?本人のほう? ウン、凄くいい奴だよ。根が真面目で面倒見も良いって言うか……彼女とか出来たら全力で幸せにしようとするタイプだろうなと思うよ。基本ドヤ顔みたいな所あるけどね!」
「うちら的には、淳宰もアリだよねって話してるんだよね、ぶっちゃけ」
「あたしはリバ可」「宰次様は総受けって言ったじゃない!」「ビジュアルで言うなら宰淳でしょー?!」
「え~、僕~?」
「腐男子的にはどういう見解?自分と宰次様のやりとりを俯瞰で見てみた時とか……」
「ウーン、……地雷じゃないけど、限りなくナシかな」
「「「エエエ~」」」
「だって僕が攻めてる所って、想像したらなんだか間抜けじゃない?顔も声もこんなだし、攻めっぽくないっていうか……宰次様を抱くには、ある程度のSっぽさは持ってないとね。そこらへんで言うと結構佐藤との絡みを期待してるんだけど、佐藤はNGが出てるから他を探さないとなぁって」
「申し訳ないね」「でも萌えだけは止められないから困るよね」「妄想は生業だからね」
「じゅんじゅんは自分が受ける方は無理系?」
「僕はあくまで受けを愛でるタイプだからね」
「あぁ……」
「でも宰次様…ううん、宰次くんって、実際結構じゅんじゅんにご執心してるよね?」
「何かと言うとじゅんじゅんの事目で追ってるよね」
「喋りかけられると明らかに浮つくし」
「ひょっとしたらひょっとするんじゃない…?って思うのはうちらがBL脳なのかなぁ」
「うーん……」
「じゃあさ!もし、仮に本物の宰次くんが告白してきたらどうする?」
「腐的にじゃなくて、いち男子としての正直なところを聞かせてよ!」
「うーん、そうだなぁ……」
「例えばさ、自分のお父さんがいるでしょ?ある日突然、君をオンナとして見ていた、って言ってお父さんが求めてきたら……って想像してみて。きっとそれに近い気持ちだと思うんだ、僕は。
ずっと一緒に居るし仲も良いけど、それとこれとは話が全然別!って感じで……」
「ふぅん……」「そっ……かぁ…」「そう、だねぇ……」「……」
「BLはファンタジーだからね!モデルやモチーフから萌えを創作するのが愉しみであって、現実で本人にそうなってほしいかと言われるとまた別の話なんだ。あくまで僕にとっては、だけど」
「ファンタジーかぁ」「次元の壁は厚く高い……」
「じゃあ今日はここまでにしましょうっ!」
「じゅんじゅんは引き続き現地調査と、我々への情報提供をお願いします!」
「ラジャー!」
「では、解散!」
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