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プロローグ
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「はァ、っく」
ー身体が、熱いー
限界を超えた身体を必死に、動かす。
ーなぜ、こんな事にー
ここは都会のセンター街。
時刻は21時00分を少し過ぎたところ。
人混みをかき分け、込み上げそうになる熱を持った声を必死に抑えながら、大通りから一本右に入った小さな路地へ足を進める。
もう大丈夫だろうと、安堵した矢先、後ろからあの男の声が聞こえる。
「いい加減諦めろよ、相澤先輩。そんなカラダで」
「!?く、来るな!」
驚愕したこの男、相澤悠(あいざわゆう)は地面に落ちていた石に躓き、体制を崩した。
そして尻餅をつく。
「っンン!」
衝撃で黒の丸メガネが地面に落ち、甘い声が小さな路地に響く。
ーもう、無理だ。逃げきれないー
悠は、その場に座り込み、脱力したのだった。
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