アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
ねぇ、先生 15
-
先生の肩に口元を押し付けたまま、僕は口を開いた。
「……き…」
先生好き、と確実に聞こえない位小さな声で呟く。案の定、先生には聞こえなかったのか、何度も何を言ったのか聞いてきた。
「何言ったんだ、教えろ」
「内緒。教えてあげなーい」
「…そうかよ。……てか、お前はいつまで俺に引っ付いてるつもりだ。いい加減に離れろ」
「………やだ」
僕が駄々こねていると、先生は空いている手で僕の髪の毛に指を通す。
そしてそのままその手を首元に持っていく。
「秋山…。お前、ノーパンで授業受けたいのか。先生呼んできてやるぞ?」
「すみませんでした」
先生の言葉に僕は素直に手を離した。先生は僕の手が離れると、すぐに僕が触れられない所まで歩いて僕の方に振り向いた。
そんな所まで行った先生を見て、僕が納得いかない表情をしていると、先生はまたいつもの無表情のまま僕を見てくる。
僕は何を言えば良いのかも分からないから、とりあえず先生と目を合わせた。
無言の時間が過ぎていくなか、先生が僕に近づいてきた。
顎を掴まれ、ハッと気がつけば先生の綺麗なまつ毛が見える程顔が近くて、僕と先生の口は重なり合っていた。
ふわふわとした浮遊感が僕を包み込んだ。よく分からないけれど、幸せなのは確かだった。
お互いの口元が離れると、先生は僕と顔を近づけたまま口角を少しあげて優しく笑う。
「…な、な、……せん…」
「なんだよ、ちゃんと喋れ」
「……せ、先生のバカあああ!!」
僕は照れ隠しとでもいったようなことを口走ると、ベッドから急いで降り、保健室から出ていこうとドアノブを回した。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
46 / 78