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過去形 12
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俺は、瞬の首筋にキスをした。
そのまま下に下がり、鎖骨を強めに噛むと、瞬は声をもらす。
「いっ、た…」
「……悪い、余裕ない」
「っ……なあ、早くこいよ」
「そのつもりだよ」
それからは俺達は、今まで会えなかった数年分を埋めるように何度も愛し合った。
途中で、疲れたであろう瞬にやめようか聞いても、瞬は首を横に振ることしかしなかった。
────
「いってぇ……」
随分と明るくなった外の光が、ソファーに横たわる俺達を照らす。
ソファーで何度もシたせいか、俺も瞬も身体が悲鳴をあげていた。
「……大輝、腰が凄い痛い」
俺の身体の上で寝ている瞬が、聞こえるか聞こえないかの狭間の声で痛みを訴えかける。
俺が優しく瞬の腰を撫でると、瞬は少しだけビクンと身震いさせた。
「大丈夫か」
「腰が…砕けてるかもしれない」
「それはねぇだろ」
瞬の大袈裟過ぎる言葉に、俺はケラケラ笑った。
「でも」
「ん?」
瞬は俺の胸に耳を当てて、目を閉じた。俺は瞬の少し汗ばんでいる髪の毛に指を通した。
「…幸せだって思った」
「…俺も」
瞬の言葉を聞いて胸が苦しくなって、チュッと瞬の頭にキスをした。
「俺、瞬が好きすぎて苦しい」
「……そうだろうな。心臓、バクバク鳴ってる……」
俺の心音を聴きながら、瞬はクスクス笑う。すると、瞬は少し身体を起こすと、俺の左胸にキスをした。
「こんなに心臓動いてたら、早く死にそうだな」
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