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マイペース過ぎ 5
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相変わらず広斗の部屋にはゲーム、DVD、雑誌、小説、漫画、と好きなものが部屋中に広がっている。
何がすごいって、こんなに量があるのに部屋が綺麗っていうところ。
「広斗が今日までしてたゲームって、どれ?」
「……あ、えっと。……こ、これ。十二月の終わりからずっとやってて、今日の朝にやっと終わった」
そう言いながら、広斗は俺にゲームソフトを渡す。
……難しそうなやつ、……ってことくらいしか分からない。
「涼太、やってみる?」
「え?……うーん、俺、ゲーム下手くそだからな……」
苦笑いを浮かべながら、俺は広斗にゲームソフトを渡して、俺はいいや、と言う。
「教えてあげるから。やろ?……漫画は違う時にでも読みに来ればいいし。なんなら、オレが涼太の家に漫画持っていく」
広斗のまさか過ぎる言葉に、俺は笑いながら手を横に振った。
そして、少し落ち着いた頃に口を開く。
「そこまでしなくていいよ。漫画重いから。……えっと、じゃあ、……教えて?」
ゲームを教えてというように俺がそう答えると、広斗は嬉しそうにゲームソフトを機械に入れてゲームの準備をし始める。
そんな広斗を見て、少し子供っぽい所が可愛くて思わず小さく笑ってしまった。
それからというもの、俺の下手くそなゲームに呆れることなく、広斗は根気よく俺にゲームを教えてくれた。
広斗の教えが上手いからか、下手くそだった俺のゲームのスキルは、いつしか人並み位のレベルにまで上がっていた。
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