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白雪と呼ばれている俺の好きな人 3
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あ…今、ファンクラブの人が琥珀の写真撮った。
俺は写真を撮ったファンクラブの人を睨みつける。すると、睨まれている事に気付いたファンクラブの人は、肩をビクリと震わせてそそくさと逃げていった。
昔から、睨みつける事だけは人よりも……って、自慢でもなんでもないか。
「はあ……俺は可愛くないっつうの…」
「ファンクラブナンバーが、一桁の人たちが一番よく言ってくるよね」
「なあにがファンクラブだよ!…ふざけんな」
「俺も入ろうかな〜、琥珀のファンクラブ」
「はあ?」
琥珀は、俺の冗談交じりの言葉に凄い機嫌を悪くしたのか凄い目で睨みつけてきた。
当たり前に迫力はない、それどころかむしろ可愛い位。
そんな琥珀を見てから俺は軽く鼻で笑うと、琥珀の頭を撫でる。
「冗談、冗談。俺は入らなくても、ずっと琥珀と居られるし入る必要がないんだよ」
「……そこかよ…」
琥珀は大きく肩を落とし、ぶーぶーと口を尖らせる。
「うん、もちろん」
「あっそーですかー…」
拗ねた所も可愛いというのは、琥珀にとったら嬉しくないだろうし、辛いのだろう。
でも、可愛いと言いたくなるこの衝動を抑えないといけない俺も、結構辛いと思う。
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