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白雪と呼ばれている俺の好きな人 5
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俺に釣られるように、嬉しそうにニコニコ笑う琥珀。
「そのままの意味だよっ!……よっしゃあ!これで今までのストレス全部が解消される……うあああ…早く放課後になんねぇかなあ……」
琥珀はそう言いながら、ドカッと俺の股の間に座り始める。
突然の琥珀接近という嬉しすぎることが起こり、俺の思考回路は少しの間止まってしまう。
「………………、まだ朝のHRもしてないけどね」
今の間が怪しまれないように、俺は冷静を装って琥珀にドキドキしてるのを隠そうとわざと視線を横に移した。
俺の変な間に何も疑問を持たなかったのか、琥珀は大きくため息を吐く。
「はああ〜……時間なげぇよお〜」
ズーンと肩を沈ませて、捨てられた子犬のように琥珀は落ち込んだ。
「そんなに急がなくても、ゲームは逃げないし、そもそもまだ届いてないよ」
「そうだけどよ…待ち遠しい……」
「俺も待ち遠しいよ。…でも、…今日は金曜日だから、……さ?」
琥珀は俺の言葉を聞いて、バッと俺の方を向く。そして、さっきと同じようにまた目を輝かせた。
「んっ?!……な、なあ!日曜日まで光希の家に泊まってもいいか?」
「もちろん、そのつもりだったよ」
「さっすがだな、光希!」
「でしょ」
「おう!」
嬉しいというオーラ全開の声で琥珀は、それからゲームの事を話し続ける。
ここまで喜ばれると、共通の趣味というものがあった事に対して本当に感謝してしまう。
ありがとう、ゲーマーの神様。
「楽しみだな。なあ、光希!」
突然ニッと笑う琥珀の笑顔を間近で見て、思わずまたドキッとしてしまう。
「そうだね」
俺は不自然にならないように、自然に…あくまでも普通に口角をゆっくりとあげる。
本当に普通だったかは、分からないけれど。
はあ…。…いけない…いけない……これじゃあ、家に泊まる以前に、…うん……。
頑張って我慢しないと、色々…。
健全な男子高校生に好きな相手と三日間二人きりなんて、普通は…難しい。
けど、俺はこの色々な欲を抑えつけないといけない…!
頑張れよ、健全な俺!
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