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白雪と呼ばれている俺の好きな人 14
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あれからずっと、何時間経ったのか分からない位、俺達は夢中になってゲームを進めていた。
「もう…1stの中ボスだな」
そう言いながら琥珀は軽く首を回す。
「だね、…でも、まさかここまで早く来れるとは」
楽しいけれど、ここまで簡単に進むとは思っていなかった俺達は、ゲームする手を止めないまま会話を続ける。
「意外と1st最後のボスまでは簡単かもな…」
「その可能性はあるね…。土日で全クリも夢じゃないかも」
「……全クリ目指すか?」
琥珀の無謀すぎる挑戦に、少しギョッとしながら、さすがにもう眠そうな琥珀をチラリと見る。
それからすぐに一時的にゲームを止めてから、俺は壁に掛けてある時計に視線を移した。
「…琥珀、眠いんじゃないの?もう深夜の三時だけど」
「大丈夫…」
頭、カクンカクンってなってるけど…。
「ほ、本当に?」
少し不安になりながらもゲームを再開させると、琥珀はまた手を動かして画面をずっと見たまま口を開く。
「おう…。確かに眠いけど、寝るより光希とゲームする方がいいし。…お前とまだ遊んでたいから」
眠いくせに俺が喜ぶような事をサラリと言う琥珀に対して、もう寝なよと言わないといけない。
だけど、眠いながらも楽しそうにゲームをしている琥珀を見ていたらそんな事、言えなかった。
「無理はしないでね」
俺の言ったことに返事をしてすぐに、琥珀は小さな声を漏らす。
「…ほら、もうボス来たぞ…」
琥珀の言葉に俺は画面に視線を移す。
見た感じは、気を抜かなければ今の俺達のレベルだと簡単に勝てるようなボスだった。
それを確認すると、俺は琥珀を早く寝かせるために、すぐにボスを倒そうと意気込む。
だけど……。
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