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「──欲しい。お前の全てを手に入れたい」
アルベルトのその言葉を聞いてエリスは嬉しそうに目を細める。
自分にはこれしかない。そして手に入れるのは彼ではなく自分──。
アルベルトの言葉を聞いて彼自身の先端をツプリと自分の窄まりに沈めた。
「ふ…っぁ、あぁ…んッ…」
「っは…、エリ、ス…」
エリスに自身を飲み込まれたアルベルトは声交じりの吐息を吐く。
程よく柔らかい粘膜はアルベルトの形を添うようにして締め付け、エリスがゆっくり腰を揺すれば下半身からゾクゾクと甘い痺れが湧き起こる。
「あ…っ、アル……気持ちいい?オレの中ッ、あなたのでいっぱい…」
「あぁ、イイよ。だがもっと…、もっと深くまでお前を知りたい────」
「ひゃッ…!あッダメ…!そんな深く…ッ、あぁっ…!」
「悪いっ、抑えきれない…。俺にしがみついてろ」
乱れた衣服はいつしか脱がされ、上体を起して掴んだ臀部を大きく揺さぶるアルベルトの首にしがみついたエリスは声を上擦らせて啼いた。
こんなに余裕の無いアルベルトは初めてだ。
彼が繰り返す荒々しいまでの挿入は拭い切れない憤りの表れだった。
それを彼の唇から、腕から、突き挿す熱から感じとったエリスは胸が熱くなりすすり泣くような喘ぎに変わった。
「辛いか?」
「っ、ん…ッ」
エリスの返事は肯定とも否定とも取れる曖昧なものだったがそれ以上答えようとはせず、代わりに上体を密着させた。
すると二人の腹部の間では張り詰めたエリスの雄芯が肌で擦られ蜜を溢す。
「アルっ…!あッ、あぁ…ッもう……!」
「ずっと俺の側にいろ…っ、エリ……エリス…っ!」
「あッぁあああ…ッ!」
二人の間でエリスの熱が爆ぜると最奥に突き挿されたアルベルトの雄芯から熱が注ぎ込まれた。
吐き出しながら中を満たされる悦びに瞼の裏で光が点滅し、目の前が眩しい。
(あったかい……)
ぐったりとアルベルトの肩に項垂れていたエリスの胸の中でじわりと何かが溶ける。
身体を重ねる事が生きる為の手段でしかなかったエリスにとって、こんなに満たされた気分は初めてだった。
「横になれ。抜くぞ?」
「ん……」
アルベルトは自分にしな垂れたままのエリスを気遣いながらゆっくり中のモノを引き抜き、互いの体液を拭うとベッドに身体を沈めて再び彼を腕の中に閉じ込めた。
身体の気怠さすら心地よく、エリスはふわふわと漂うような意識の中、素直に彼の胸に擦り寄る。
なんと言えばいいのだろう。
常に不安定でどんな時も危機感を忘れた事はないが、今だけは心から安心できて気分が落ち着く。
でも眠ってしまえばきっと消えてしまうだろう。
疲れ切った頭でぼんやりとそう考えながら眠りに着いたエリスだったが、それは全く違っていた。
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