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「あっれー?陽さんじゃないすか」
教室の奥の方から、軽い調子の声が聞こえる。
こちらに気づいた立花は、手を振りながら寄って来た。
「どうしたんすか?」
「あ、日比谷先輩は玲に会いに来たんだよ」
「ちげえ」
いまだに勘違いしてる鈴原の友達に、一応礼を言って(何もしてもらってねえけど)、立花を連れて廊下に出た。
「お前に用事。ほら、委員会のプリント。委員長から預かってきた」
「あ、どーもです」
束になったプリントを差し出せば、立花はそれを受け取る。そして、プリントの上に乗っているものを見て笑った。
「あれ?ははっ、何コレ」
「見りゃわかんだろ。そんなモノいらねえから返す」
そんなモノとは.....コンドーム。
こいつがあの日渡してきたものだ。
「え、使わないんすか?」
「使わねえよ」
「えーまじすか?......あ、そっか。先輩ネコなんだ」
「ねこ......?」
立花の表情からそういうワードだということは想像できるが、なんのことだかわからず首を傾げる。
すると立花は、にやぁと笑った。
「挿れられる方のことっすよ。男でも気持ちヨくなれるって本当なんすか?」
「はあぁぁ!?な、なななに言ってんだよ!」
「ね。もしよかったら、俺とシてみません?俺も経験しときたいっす」
「するわけねえだろこのバカ!!」
恐ろしいことを言われ後ずさると、背中が壁に当たってしまう。
すると、立花はすかさず俺の左右に手をついてきた。
「大丈夫。俺、上手いんすよ。男は初めてだけど」
「大丈夫なわけあるか!!」
なんなのこいつ!ほんとやだ!
迫ってくる立花と、それを押しのける俺。
立花をこれ以上近づけさせないように必死になっていると、冷たい声が響いた。
「何してんの?」
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