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「はあ......」
「はあ......」
明日はついに文化祭。
今日は朝からずっとその準備で学校は賑わっていた。
みんなが盛り上がっているなかで、俺と支倉はため息をつく。
「なんだ日比谷。悩み事か?」
「お前こそどうしたんだよ」
自分もため息をついていたくせに聞いてくる支倉に、質問返しをすると、支倉は真面目な顔で答えてくる。
「俺は、溜まってる。詳しく聞くか?」
「いらねえ」
即答すると支倉は残念そうな顔をする。
こいつは俺の前で壊れた日から変態を前面に押し出すようになった。
しかも、相手は俺の幼馴染の翔平なんだから、生々しいことを聞かされても、反応に困る。
「そうか......。じゃあ、日比谷の話を聞こう」
「いや、いいし」
「そう言うな。お前、何日か前からずっと元気ないだろう。何か力になれるかもしれん」
一度は遠慮したが、聞いてもらいたい気持ちもないことはない。
俺一人では、このままの状態が続いてしまうことはわかりきっている。
支倉には、普段から世話になっているから、今日も話してみることにした。
「......最近鈴原との時間が減って」
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