アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
9
-
「ねえ、なんでですか?他の女は良くて、なんで俺はダメなの?」
180cmくらいであろう大きな身体が、さらに密着してくる。
近い......!てか、怖えよ!!
そいつは怒りを込めた黒い瞳で見つめてくる。
恐ろしいけど、綺麗な瞳。
思わずそれに飲み込まれそうになるが、なんとか反抗する。
「なんでってお前男だろ!俺にそういう趣味はない!」
そう。こいつは男。前提としてありえない。
くそ、騙された。こいつが鈴原玲なんて女みたいな名前をしていなければ来なかったのに。
前提として否定してやったのに、なぜかそいつは力を弱め、瞳にも柔らかさを戻した。
「なんだ、そんなことですか」
「そんなことって大事なことだろ」
他に何があるっていうんだ。
俺の言葉をスルーして、この後輩は俺の頬を優しく撫でる。
「やっぱ、俺にしなよ先輩。女より俺の方がずっと良いよ」
それだけで興奮しきったその顔に、嫌な予感しかしない。
「今から思い知らせてやるよ」
耳元で囁かれたその声は、年下とは思えないほど色っぽかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
9 / 343