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「......い。先輩。陽先輩!」
大きな声に目を覚ますとそこには見慣れた天井。
「ん......」
身体だるい......。
とても起きる気にはならなくて、再び布団を深くかぶる。
「さっさと起きてください。早くしないとまたヤりますよ」
ガバッ!
恐ろしい言葉が聞こえて勢いよく起き上がると、ベッドの脇に爽やか笑顔の男が立っていた。
「おはようございます」
「おま......何で?」
「何でって、昨日は一緒に激しい夜を過ごしたじゃないですか。忘れたんですか?」
昨日......。昨日は、こいつと話をするために家に帰ってきて、それで......。それで......。
「おまえっ、昨日!あんなの強姦じゃねえか!!」
「あはは、顔真っ赤。かぁわいい」
「く、くるな!」
ベッドに上ってこようとする鈴原の胸を両手で必死で押しやる。
鈴原はその手を簡単にひとまとめにして、覆いかぶさってきた。
「強姦だなんて人聞きの悪い......。俺たち恋人ですよ。セックスするのは当然です」
「せっ......!」
こいつ!恥ずかしげもなくいいやがって!
「あれ?先輩こんなにウブでしたっけ?どうしたの?」
「うるせえ!」
なんかっ、なんかこいつ相手だといろいろおかしくなっちまう!
「まぁ可愛いからいいけど」
「ふざけ......んっ」
文句を言おうとした唇を塞がれる。
朝っぱらから与えられた深いキスに、昨日の記憶が蘇り、俺の身体が反応しだす。
「ん.......鈴原ぁ......」
いつの間にか解放されていた手を鈴原の身体に回そうとしたとき、その身体が離れていった。
「え?」
「さ、おはようのキスも済ませたことですし、早く学校行く準備してください」
さっきまで深いキスを交わしてたと思わせないほどに冷静になっている鈴原に、俺は戸惑う。
「......」
「先輩?」
我に返った俺は、無性に恥ずかしくなって、鈴原に蹴りを入れた。
「あ......わかってるよ!着替えるから出てけ!」
「はいはい」
やっぱりそれを軽くかわした鈴原は、なめくさった態度で部屋を後にした。
何やってんだ、俺......。
続きを求めかけていたなんて、本当にどうかしてる。
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