アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
逆襲の毛バタキ-3
-
「むぅ~」
今日の晩里はいつもに増して手強い!!
毛バタキをちょいちょいと引っ張って取り戻そうとするけど、しっかりと握られてるからびくともしない。
それでも、暫く辛抱していると徐々に力が緩み始めて、ついにスポッと抜けた毛バタキを取り返すのに成功した。
「毛バタキげっとぉ~!!」
よっしゃー!!
毛バタキを高く突き上げて鬨の声を上げた俺に晩里は雑誌に目を落としたままボソッと言い放った。
「明日の掃除の時間が楽しみですね」
「……」
それはないよー、晩里。
掃除の時間の晩里ははっきり言って無双だ。
晩里にいつもされている仕打ちが頭を過って、思わず毛バタキを献上しそうになってしまった。
だけど。
俺だってやる時はやるんだ。
明日は明日の風が吹く!
ファサッ。
毛バタキの毛エリアをを目一杯使って晩里の首筋を下から上へと撫で上げた。
ピクッ。
晩里の肩が3センチぐらい盛り上がったけど、すぐに平静を装うように元の位置に戻った。
そんなに擽ったいんだ~。
こっからじゃ見えないけど、たぶん口ん中噛んで笑うの我慢してるんだろうな。
堪えきれなくなった晩里が「ウヒャヒャ」って笑ってる姿を思い浮かべると可笑しくなって、もう1回チャレンジしようと気合いを入れ直した。
3、2、1、ゼ「望夢」――。
ヤル気満々だったカウントダウンは非情な声によって阻まれてしまった。
前向いてるのに俺の気配だけで何か企んでる事を察する晩里の危機察知能力は忍者並だと思う。
「明日の掃除の時間が楽しみですね」
またそれー?
もうそんな脅しには乗らないんだから。
サワッ。
返事の代わりに毛バタキでひと撫でした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
85 / 111