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心配症
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「それじゃあ行って来るよ。…外に出るのはいいがくれぐれも気を付けてくれ。」
僕とローザはグレンが仕事に行くというので玄関までお見送りに来ていた。
心配症のグレンは、ローザが今日僕を連れてショッピングに行くと言ってからずっとそればかり言ってくる。
「大丈夫よ。私達、もう子供じゃないもの。」
「………そうだな、しつこく言ってしまってすまなかった。」
そう言いながらもグレンはまだ心配そうに家を出ていった。
「全く、グレンさんって少し過保護過ぎないかしら?」
「え、あ…そう、かも?」
「グレンさんと毎日一緒じゃ疲れちゃいそう。」
でも僕は、そんなふうにグレンが心配してくれるのが凄く嬉しいのだ。
「…まぁ、兄さんがそんな感じだから心配症な位が丁度いいのかもしれないけど。」
と、ローザに笑われてしまった。
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