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おしゃれ 3
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あの後グレンは僕から顔を逸らしたまま、一言も喋らずに食事を終えた。
食事の途中、何か困ったようにため息をついていたことは気になったが僕には何も出来なかった。
食事の後、ローザがグレンに何かを耳打ちした。
内容はわからなかったけど、それでグレンの様子がいつも通りになった。
僕には何も出来なかったのに、ローザは簡単にグレンを元に戻してしまった。
その事が僕は悔しくて、またローザに嫉妬をしてしまい悲しくなる。
「グレン、さん…もう、大丈夫ですか?」
「あぁ、心配かけてすまなかった。」
グレンの優しい手で撫でられる。
折角グレンが元気になってくれたのに嫉妬をしている醜い自分がこんな風に優しくされても良いのだろうか。
罪悪感を覚えつつも、この手を独り占めしたいとなお求める僕がいて戸惑う。
ローザをチラリと見ると、彼女は僕の心を見透かすようにニヤニヤと見つめていた。
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