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本の森 2
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「すごい…」
僕は今、大量の本に囲まれている。
僕がグレンに連れてこられたのは近所にある大きな図書館だった。
ローザが図書館をよく利用していたから存在自体は知っていたが、実際に来た事はなかった。
「喜んでくれて良かったよ。」
グレンに微笑まれ、僕は幸せでいっぱいになった。
暫く僕は本を読むのに没頭してしまい、気づけば日が暮れてしまっていた。
「エディ、そろそろ閉館だ。帰ろうか。」
僕はグレンに手をひかれる。
「エディ、ここへの道のりは覚えたかい?」
「…?」
何故そんな事を聞かれたのかは分からないが僕は頷く。
「明日からは暇があればここに来るといい。家にいてはひまだろう?」
「え…いいん、ですか?」
僕は目を輝かせる。
「あぁ、今まではあまり君を1人にはしたくなかったんだがな…。ここなら人も少ないし静かだ。1人でも怖くないだろう?」
そう言ったグレンは何故か寂しそうで、
「きみを、俺に縛り付けたくないんだ…」
そう言ったグレンが何を考えているのか、僕には分からなかった。
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