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初めての友達
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僕は今日も図書館に訪れる。
図書館は落ち着く。
グレンに距離を置かれてる日々はまだ続いていて、家にいるのが辛いから。
もしかして、グレンは僕の想いに気づいたのだろうか。
だから僕の事嫌いになって、僕を遠ざけているのかもしれない。
そう思えば自然と涙が込み上げてくる。
「お前、大丈夫か?」
突然後ろから声をかけられ僕は小さくなる。
振り向けばそこには俺の顔をのぞき込む男の人が立っていた。
僕より少し背が高くて細身の、同い年位の男の子。
つり上がった目とチャラチャラとした服装から怖い印象を受ける。
僕があからさまに怯えていると男の子は困ったように頭を搔く。
「悪ぃ、怯えさせちまったか?」
「…」
「そう怯えんなよ。何もしやしねーよ。」
僕を気遣ってか距離を取る少年。
見た目は怖いけど…
実は優しいのかも知れない。
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