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初めての友達 4
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「つまり、同居中の年上美女の事好きだって気づいた途端に避けられ始めて辛い、と。」
なんか違う気がするけど、とりあえず頷く。
「僕、嫌われちゃった…?」
「うーん、俺の予感だと嫌われちゃいねーと思うけど。」
「…ほんと?」
「うん。ちゃんと聞いてみろよ、本人に気持ち。」
「でも…」
グレンに聞くのは凄く勇気がいる。
「大丈夫。俺が言うんだから間違いないって!」
その妙な自信が僕を勇気づけてくれる。
「あり、がとう…」
「どういたしまして。」
僕ははじめてアーサーに微笑んだ。
それからぼくらは閉館の時間までおしゃべりをした。
同じ位の年の子とこんなに長く話したのは初めてだった。
楽しかったな。
またお話ししたいな。
「あの…またお話し、してもらえますか…?」
「当たり前だろ?友達なんだから。」
「とも、だち…」
初めての友達。
嬉しくて嬉しくて、僕は早くグレンに伝えたくなった。
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