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来客
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今日も、いつもと変わらない平和な一日になる筈だった…
ピンポーン
グレンさんが仕事に行き僕が図書館へ行く準備をしていると珍しくうちに来客があった。
「どちらさま、ですか?」
ハンナが買い物で外に出ていたので僕が玄関の扉を開けると知らない大きな男の人が立っていた。
知らない人の筈なのにどこかで見たことがあるような顔立ちだ。
「君こそ誰だ。新しい使用人か?」
僕は彼に訝しげな目で見られてしまう。
「えっと、僕は…」
なんと答えればいいのだろう。
息子?恋人?
しかし考えている間に彼は勝手に中に上がりこんでしまう。
「あ、あのっ!」
危険な人だったらどうしよう…
僕は焦って彼の服の裾をつかむ。
「なんだ、使用人。俺はこの家の主の兄だ。これ以上の無礼は許さない。」
そう言って睨まれ、服を掴んでいた手を振り払われる。
「痛っ…」
振り払われた手は赤く腫れていた。
グレンのお兄さん…
顔は確かに似ている。
でもお兄さんの方が威圧的で何だか怖い。
「おい、使用人!さっさとお茶をだせ。俺はグレンが帰って来るまでここで待たせてもらう。」
僕は使用人から訂正する事も出来ずに一生懸命にお兄さんをもてなした。
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