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来客 3
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部屋にこもって、図書館で借りてきた本を読んでいるといつの間にか眠ってしまっていた。
夢を見た。
小さな頃によく見ていた夢。
幼い僕は色んな大人に囲まれていて何度も何度も僕は必要のない人間だと罵られる。
この夢には僕を助けてくれる人なんていなかった。
グレンに引き取られてからはこんな夢1度も見なかったのに。
こんな夢を見たのはきっと久々にあからさまな嫌悪の目を向けられたから。
目が覚めてから自分が冷や汗を書いていることに気づく。
ここに来てからの僕は優しい人に囲まれてすっかり忘れていた。
優しい大人ばかりじゃない事を。
「グレンさん、早く帰ってきて…」
僕は毛布にくるまって部屋の隅で震えていた。
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