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グレンの話 4
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「警部!このままでいいんですか!?あの女、絶対に虐待してます。私は子ども達が酷い目にあっているのを見過ごすことは出来ません!!」
ベアードは鋭い視線をこちらに向ける。
「俺だって見過ごすつもりはないさ。」
「じゃあどうして言い返さないんですか!?」
「言い返してどうなる。」
感情的になっているベアードに静かに、しかし怒りを込めて告げる。
ベアードには俺が落ち着いている様に見えたのだろう。
しかし、腹の中は煮えくり返っていた。
俺は見た目からよく冷たい人物だと思われる事が多い。
表情だってあまり変わらない。
でも実は人一倍正義感が強かったりするのだ。
あの母親は許せない。
ただ証拠の揃っていない今、揉めればあの子達に母親の怒りが向くかもしれない。
「あの母親は必ず捕まえる。ベアード、署に戻ったら今までの調査資料をもってこい。」
「警部…!分かりました、ありがとうございます!!」
これから忙しくなりそうだ。
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