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グレンの話 8
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あの後すぐに救急車がきてエディは運ばれて行った。
本当は俺もついて行きたかったが俺には仕事が残されているのでついてはいけない。
「警部!どうして先に動いたりしたんですか!?貴方らしくない。」
俺は今優秀な方の部下、フレット・アークライトからのお叱りを受けている。
「でもっ!警部が動いてなかったらエディ君は死んでいたかもしれなかったんですよ!」
「それは…確かにベアードの言う通りです。しかし、今回は僕達が間に合ったから良かったものの間に合わなければ警部の首が飛んでいたかもしれないんです。警部、以後気をつけて下さいね。」
「あぁ、済まなかった。」
今回の俺の身勝手が大事にならなかったのはフレットの素早い行動と対処によるものだ。
感謝してもしきれない。
「先輩、子ども達はどうなっちゃうんでしょうか。お母さんが捕まっちゃって。」
「そりゃ、施設に入るしかないんじゃないか?」
「そんな…」
どうにかならないのか、というような目でベアードは俺を見つめる。
そんな目で見られてもこまるのだが。
「あっ、そーだ!警部があの子達の父親になればいいんじゃないでしょうか?」
「は…?」
「だって警部、父親みたいにエディ君の事ずっと気にしてたじゃないですか。」
俺が、父親…
「俺は父親になれるだろうか…」
本当はずっと考えていた。
おれがあの子達の父親になれたら、と。
「なれます!私は警部が優しい人だってしってますから!」
「…すまない、後は任せていいか?俺は病院に行ってくる。」
「はいっ!!」
俺は病院への道を急いだ。
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