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グレンの話 12
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「そろそろ私は寮に戻ります。門限があるので。」
「エディが起きるのを待たないのか?」
「…本当は待つつもりだったんですけど、警部さん…じゃなくて、グレンさんがいるから今日は帰ります。兄をよろしくお願いします。」
ローザはそう言って会った時と同じ様にお辞儀をして病室から出て言った。
エディの顔を覗けば穏やかな寝息をたて、幸せそうに眠っている。
医者の話によると傷は深くないためもう退院してもいいそうだ。
俺は実はクビを免れた代わりに明日から一週間の謹慎を言いつけられている為に明日は病院に来れない。
俺はエディを抱き上げて医者に一言声をかけて家に連れ帰った。
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