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「…ぇええええ!!!お前が九龍紫音!?!?!?財閥の御曹司の!?!?」
"財閥の御曹司"という言葉を出した瞬間、神さ…九龍の纏う空気がピリッとするのがわかった。
「…その言い方はやめてくれ。」
余程嫌だったんだろう。多分九龍は余り表情が変わらないタイプだと思うが、そこからでもわかる、不機嫌さ。
「…ごめん。」
「…いいよ。言われ慣れてるから。財閥の御曹司と言うだけで、身も蓋も無い噂が流れたりするのもな」
半分諦めたように苦笑する九龍。
俺は何故が胸が締め付けられるような感覚に襲われた。
「君も俺なんかと一緒に居たら変な噂流される。俺には関わらない方がいい。」
…此奴は、皆が思ってるような奴なんかじゃない。まだ転校してきて1日だけど、おれは此奴が悪い奴には思えない。
「俺は、噂とか気にしない。自分の目で見たものしか信じねえよ。だから、お前の噂は信じない。」
「…変な奴…」
「だってあんなに綺麗な歌声の奴が悪い奴なわけないじゃん!!!!」
俺は堂々とそう言ったけど
「…その根拠の無い自信はどこから来るの…」
と呆れられてしまった。
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