アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
-歌声-
-
放課後。何時もの様に九龍と空き教室に居た。
「柊、毎日此処来て…飽きないの?」
ふと、歌うのを止めた九龍が尋ねてくる。
「全然?俺お前の歌とピアノ、好きだし。」
「…そう…変な犬」
「また犬扱いかよー…」
そう言いながらも、九龍に撫でられると何だか落ち着く…………が。最近は少し違った。
何か、胸がざわつく。
最近、俺の前では少し表情が出るようになった九龍。
そんな九龍を見ているとーー
「…柊?」
顔を覗きこまれ、我に返る。
「うううう歌!!歌ってくれよ!!」
「…何?急に…まあ、いいけど。」
そう言って九龍はピアノの旋律に載せ、歌を歌い始める。
……綺麗だ。見惚れる。
「やっぱ好きだなー…」
ぼそ、と俺が呟くと、ふいにピアノの音が止んだ。
「…九龍?」
九龍は何も言わず、俺に近づいてくる。
そして。
「…んぅ…!?」
…九龍の唇が、俺の唇に重なった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
19 / 115