アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
-距離-
-
次の日。
俺は九龍で抜いた罪悪感と、キスされた出来事のせいでいつもの様に待ち伏せする事が出来なかった。
「…でも、会いてえな。」
きっと教室に行けば九龍に会える、そう信じて俺は学校に向かった。
「はよーっす…」
「柊はよっ!…って何だその隈!?ひっでえ顔だなあ…つーか、今日は九龍一緒じゃねえの?」
「…九龍まだ学校来てねえの?」
「…質問に質問で返すなよ…」
いつもなら一緒に居るはずの九龍が居ない。
いつの間にか、隣に居ないと落ち着かない存在になっていた。
そして、
「おいっ!HR始まるぞ!?」
海堂の呼びかけに答えず、俺はあの空き教室へと向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「っ九龍!!」
俺が空き教室に入って、見た光景。それはーーー
ボロボロに怪我をした九龍だった。
「っ柊…?何でここに…」
「九龍!何だよこの怪我!!誰にやられた!?」
「…大丈夫だから。そんな大した怪我じゃないから」
「でも」
「…もう俺に近づかないで…」
そんな、弱気な九龍の声が、教室に響いた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
21 / 115