アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
.
-
「転校生が来る」
理事長から呼び出されて先程帰ってきた会長が徐にそう言った。
その瞬間。その言葉に俺は固まった。
頭の中では
『転入生が来たら絶対アンタが案内するのよっ!』
そう言った従姉妹の声が頭にこだましていた。
「おい」
「...」
なに、俺ちょっといま頭パンクしそう
「おい、聞いているのか...東雲!」
うるせぇ!
って、え......?
「...はい?」
あ、考え事に没頭しすぎて会長と話してること忘れてた
「...たくっ、それで行ってくれるのか?」
舌打ちしそうな勢いで言われたその声には否、と言わせないようなそんな力強い声音
行ってくれる、というのは転入生の迎えのことだろう
「わかりました」
そんな会長の様子を見ながら、俺に拒否権なんてないに等しいのにな、何てことを思った
そんな俺はとある山奥のお金持ちの人々が通う全寮制の男子高校に通っている。
普通とはほど遠いようなここでの過ごしも少しだけ慣れてきてもう1年と少したった。
普通と違うのはここが色恋とは無縁の小学部から思春期の盛んな高校部まで続く学園だからだ。そして外部とはほとんど閉鎖されている、ときた。
結果、普通は異性に向くような恋心や憧れは全て同性に向き、思春期盛んな余りに余った性欲の捌け口といえば周りに沢山いるような同性にいくのだろう。
そしてそんな普通とは一風変わった学園の副会長をしている俺は東雲 唯
話を戻すと、今先程まで俺と話していたのは会長の帋染 壬
そんな会長は俺様だ。いつでも自分が優位にたちたがるし、思い通りにしたがる。まごうことなき、俺様だ。
「それで、...いつですか?」
それは純粋な疑問。いきなり来るから迎えに行けって言われてもいつなのかすらわからないとこっちも困る
「...あと三十分後」
「...は?」
あ、素でた
「だから、三十分後だ」
そんなキリッとした顔で言われたらイラッとするんだけなんどね?まぁ、ここの学園の生徒なら喜びそうだけど
って、そんな場合じゃない
「それを早くいってください!」
俺は急いで生徒会室を出た。――――いつものように、キャラを崩さないように
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
2 / 28