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新しい季節
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"幼なじみ"その関係が辛かった。
満開の桜のしたで笑ったいつかの君はきっと、綺麗だった
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「...らた。新。」
聞きなれた声で目を覚ます
「おはよう。もう昼過ぎだよ?」
声の持ち主、皐月葵がカーテンを開けながら小さく微笑む
俺はその眩しさに思わず目を細め、
「おはよう、葵。」
いつもと変わらない日常
俺は着替えを済ませると、葵と共にグラビの共有ルームに向かう
「春さん。新やっと起きましたー」
「あ、おはよう新。葵君もありがとう。」
ソファーに座って本を読んでいるこの人は、春さん。
葵の恋人。
…俺は葵が好きだった。
いや、今でも好きだ。きっと小学生くらいのときから。
でも、"幼なじみ"のレッテルが付きまとって離れない
…いや、こんなのは言い訳だな。俺は単純に怖かった、葵との関係が壊れるのが。俺には伝える勇気が、無かった
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『春さんに告白された…!!新、俺どうしたら…』
俺の部屋に飛び込んできた君はそう言った
『断れよ。俺もお前が好きだから。』
そう言いたかった。でも…言えなかった
『いいんじゃねーの。春さん優しいし』
思ってもない言葉がこぼれた。自分で背中を押した。
"幼なじみ"以上の関係を俺は掴めなかった
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「…らた?新!!」
俺を呼ぶ声に我にかえると、葵が心配そうに俺をみていて
「悪い悪い。ちょっと考え事しちまって」
「もー、新は相変わらずだな~」
呆れたような笑顔を浮かべて俺を見る葵の目に俺はどう映っているのか
そんなことばかり考えてしまう
もう葵は葵の幸せをみつけた。それを応援したい気持ちがない訳じゃないんだ
それでも…どこかで
「あー!そうだ新!!仕事の打ち合わせをしたいと思ってたんだ!ちょっといいかな?」
突然春さんが言った
仕事…?そんなのあったか…?
「そうだったんですか?じゃあ、洗い物は俺がやっておきますね」
「うん、ありがとう葵くん。じゃあ新、ちょっと来て 」
春さんに手を引かれさ状況を飲み込めていない俺はされるがままについていった
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