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夏の章三 夏ぐれ
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「か…可児、…こんなことしても…」
先は言葉にならなかった。
遊命の眉が苦し気に寄り、可児の侵入を拒んでいた。
乾いて滑りが悪くなる度に足される唾液で推し広げられた襞は、それでもまだ受け入れるには不充分で、それは、可児にも分かっていたが、今の彼には遊命を労ることができなかった。
「可児…無理だって…!」
遊命の抵抗を無視し、可児は指を引き抜き、遊命の小さな孔に怒張を押し付け、有無を言わさず推し進んだ。
「……!」
熱い肉の杭を打たれ、声にならない叫びと共に、激痛が遊命の身体を貫いた。
身動きできないほどの強大な力が、挿入されたその場所から遊命を蹂躙する。
可児の顔も苦痛に歪んだ。
可児を包む壁は狭い。
遊命の膝に絡むデニムのせいで、股関節を広げることもできず、逃げ場のない杭は、硬い塊となってめりめりと肉を裂くように食い込んでいくしかなかった。
「…うぅ…」
全身を二つに引き裂かれるような痛み。泣こうが喚こうが、可児がその欲望を吐き出すまでは終わらない。
遊命は、全てを受け入れるつもりでいた。
それでも、身体は反射的に上へとずり上がっていく。
可児は、そんな遊命の態度に軽く舌打ちし、遊命の身体に覆い被さるようにして押さえつけた。
遊命の額から脂汗が流れ、唇が小刻みに震えている。
ソファの縁を掴んでいた遊命の手が、可児の背中に回り、無意識に爪を立てていた。
「は…はぁ…、か……に……」
「…うっ……、はぁっ……、ぅくっ……」
獣が怒り争うような息継ぎが混じり合う。
「…!」
捩じ込むだけの行為から可児が腰を引くと、遊命の襞が裂け、鮮血が散ったが、可児は止まらなかった。
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