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過去、嫌い
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少年が立ち止まった。
反対側から歩いてきた、三人の男達に声をかけられたのだ。
見覚えがあるどころではない。
一生、何があっても忘れられないと思っていた奴らの顔。
…の、はずだった。
これからこの場で起こることを寸分違いなく思い起こすことが出来るはずなのに、彼らの顔はモヤが掛かったようで認識することができない。
そうか、と思う。
あのとき、声をかけられたとき、相手には道を教えるだけだと思っていたから顔などよく見ていなかった。
その後。その後は、相手の顔を確認する余裕などなかった。
結局俺は、顔も知らない奴らに……。
『何す…、わっ!?』
少年の叫び声。
日本語など通じないであろう男達が少年の手足を拘束し、地面にその細い体を押し付けていた。
『やめ…、ス、Stop!!』
彼らの腕の中でもがく、哀れな少年。
はいていたデニムジーンズに手が掛けられた。
『や…!』
少年は目の端に涙を浮かべていたが、男達は気にせずに下着まで膝の位置に下ろした。
少年は何かを理解し、ひっ、と喉を鳴らした。
『…y, Isn... th... ......e? I..., .........』
『K. I'll g... ...xt』
男達が小声で話す。
一人の男が、少年の脚を持ち上げ、自身の両肩に乗せさせる。
青ざめる少年。脇の男が少年の太ももを撫でる。
少年が、キュッと目を瞑った。
その体は震えている。涙はすでに、彼の頬を伝って彼のくせ毛を濡らしている。
しばらく脚の付け根あたりを摩っていた手が、ぐっ、と少年の膝裏を押して尻を上向かせた。
『やめて、放して!…お願い…』
少年が弱々しく、掠れた声で訴える。
意味を知らない男達は、無理やり少年をこじ開け、彼の中を犯しはじめた。
『ゔ、がぁっ…!やめろ!やめろ!あ、あぁあ、はっ…!』
激痛に顔を歪める少年。
『Get away, get away!! ...Let me go』
拙い英語で、必死に訴えても。
意味など、ない。
少年は男達に交代で遊ばれ、揺さぶられ続けた。
途中からは、言葉らしい言葉を発することさえ困難になったようだった。
ただ、男達の漏らす快感の呻きと、粘膜や素肌がぶつかり合う音、そして少年の痛々しい声だけが夜の街に響いた。
少年は放心したように無表情で、悲鳴とも喘ぎともつかない声を上げている。
男達は満足そうにニヤニヤと見下ろしたり、激しく犯したり、たまに余計な部分に触れて遊んだりしている。
呆然とそれを眺めていた祐樹は、吐き気を催してえづいた。
ひどく気分が悪い。
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