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「やだっ……敬典……やだ……ぜった……い……からなっ」
敬典の指にねちっこく弄られて倫祢は白い身体をくねらせる。
その様子は活きの良い白魚がピチピチと跳ねているようだと讃えてくれた人もいた。
「ほら、早く素直に言った方が身のためですよ『入れてください』って」
「誰がっ……言う、かっ」
「倫祢さーん」
倫祢が敬典の指責めに我慢できたら上をやらせて貰えるという誘いに乗って、もうかれこれ20分以上も指だけで快感を与えられ続けている。
敬典の指は大好きだ。
だけど、どんなに好きでも指だけでは決定的な快感を得ることはできない。
上をやりたいとかそんな事はもうどうでもよくなって、ただひたすら熱くて大きい刺激が欲しかった。
でも、自分からそれを強請ったら負けを認めることになる気がしてなかなか言い出せないでいた。
「倫祢さん」
不意打ちだった。
耳にぴったりと口を付けて、掠れる声で呼ばれた名前は刺激となって体内をグルグルと巡回した。
全身を巡ったそれは、ギリギリのところで塞き止められていた白濁を撒き散らさせるのに十分な起爆剤となった。
「見て、倫祢さん」
イタズラを仕掛ける子供のような笑みを浮かべた敬典は倫祢の鈴口を親指と人差し指でキュッと摘まみ、その指を倫祢の目の前で開いてみせた。
「俺の勝ちです」
白く輝く液体は正視に耐えなくて、倫祢は目を背けた。
「ズルいぞ」
こんなの反則だ。
でも負けは負け。
「もういいよ」
御堂に放った同じ言葉は終焉の合図。
今日のは敬典との新しい日々を始めるための祝言。
「俺の負け」
全てが吹っ切れたようにすっきりとした表情を浮かべた倫祢は、敬典をベッドに転がすと自らその上に跨がった。
「でも」
驚く敬典を見下ろしてニッと笑ってみせる。
「『上』は譲らないから」
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