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劇場愛歌 2
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今の時点でも涙が出そうになってしまったけど、
俺はそんな気持ちを抑えてうっしーの元へ駆け寄る。
「ねぇねぇ、うっしー!!」
構ってほしいから大きな声でそう言ったけど、
うっしーの返事は辛辣で。
「あー、ごめんレトルト。今から用事あるから話せねえわ。てかお前も俺以外に話せる友達作れよ??」
俺には絶対不可能な言葉をぶつけて来る。
小声でうっしーの馬鹿
なんてことも行ってみたけど、もう声は届いて
いなかったらしくうっしーは行ってしまった。
最悪だ…。しょうがない。
少ない時間だけど、屋上で時間潰すか…。
俺は存在感を消して屋上まで向かう。
けどやっぱり屋上は開いていなかった。
やっぱアニメみたいに上手くいかないかぁ…
何て考えて、虚しく階段の踊り場の端っこに座る。
辛くないように、色々と体制を変えながら。
けど座ったらいきなりいじめの事を思い出した。
思い出せば思い出すほど荒呼吸が酷くなっていく。
大丈夫、大丈夫。いじめなんて風邪と同じ。
放っておけばいつの間にかなくなってるから。
なんて自分自身に嘘をついた。
「本当にそうなの?」
しらない奴が話しかけてきた。
どこか聞いたことがある声で、その声に本当に
思い切り驚き、顔を上げる。
前に立っていた男の正体は
そっくりなようでどこか違う、
俺には知らない顔の
俺が立っていた。
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