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劇場愛歌 13
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rt side
俺は今
何をされているかと言うと
同級生に暴力を振られている。
理由は俺にもよくわからないけど、どうやらいじめグループのリーダーが「香坂殴ろうぜww」と言い出したらしく、それで今に至る。
痛くて痛くて堪らない。
いますぐ助けを求めたいけど、口や手足を
ガムテープで塞がれ固定されているから到底無理だ。
「お前うぜぇんだよ!!」
「学校来れない体にしてやるよ!!」
次々と罵声罵倒を浴びさせられ、
もう俺の心と体はボロボロだった。
助けてくれる人なんて誰もいない。
意識が飛びそうになっても痛みですぐ戻される。
「死んじまえ!!!!」
トドメを刺されそうになったその時
「ねぇ、何してるんですか?」
泣きじゃくる俺の前に3人の男が現れた。
1人は俺よりも背が高く、輩っぽい人。
顔からして怒りを顕にしている。
また1人はマスクをつけていて、
ちょっと髪が長い人。
俺よりもめっっちゃくちゃ怒ってるけど、何で?
また1人は、中学生の頃一緒の部活に所属していた
ヒラくんだ。
ヒラくんはお互いによく知ってるとして、
この2人は俺を知っているのかな。
だとしたら、先輩としてこんなにカッコ悪いところは見られたくない。お願い、どうか俺を知らないでいて下さい。
ヒラくんがこっちに駆け寄ってきて
同情のような、残念な目で俺を見る。
「レトルト先輩、大丈夫ですか?」
ああ、やだなぁ…。年下に本気で心配されてる。
だんだん俺の存在価値が下がっていくなぁ…。
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