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目覚ましが鳴る前に目が覚めた。
頭の整理が出来ない事が一気に起きてしまったから、あんまり寝られる訳もなく
俺は眠たい目を擦りながらベッドから起き上がる
洗面台へと行けば真っ先に自分の唇に目が行ってしまう。
ヤバい…思考が変態だ…
自分の変わり様に溜息を出しながら俺は家を出る支度をする。
電車を降りて学校へ向かい歩く途中で蓮が見えた。
「蓮ーーーーー!」
大声で呼べば俺と同じで眠そうな顔が見える
まあ、蓮はいつもなんだけど…
「うるさい」
「何だよ!相変わらず冷たい奴?」
俺の声に耳を抑える蓮。
「その調子だと上手くいったみたいだな」
クスクスと小さく笑いながら言われれば、やっぱり変わったんだなと実感する
「いやー…、まあ、…うん。」
語尾が小さくなったが返事をした
俺が先生と付き合えたのは蓮のお陰でもあるし。
「良かったな。まあ、大変な事の方が多いだろうけど」
蓮の言う通りだ。俺は生徒で相手は教師なんだから…
しかも、同性だし
普通のカップルみたいに人前で手を繋いだりや、ましてや一緒にお出かけなんて事もないだろう
同級生に見つかったら先生の立場が危うくなる
「ほら。あそこ見てみろ」
足元を見て入れば横からそんな声が聞こえた
蓮の指先にあるのは校門の前に立っている先生…
と横に数える程だけど生徒が居た
まあ、分かっていた事なんだけどさ…
話すぐらい別に言い
それが、もし先生に好意がある生徒だったら…
あーー、やめやめ!
そんな事考えてたら付き合えない!
「そんなの分かってた事だろ」
先生の前まで来れば俺たちに気付いて挨拶をしてくれる
軽くお辞儀をする蓮と小さく挨拶をする俺。
…切り替えないと
俺たちは校内用の靴に履き替えて教室へ辿り着く
今日も一日が始まる。
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