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第2話 ★マイ・フェア・プリンス★ ある朝、目覚めたら......
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それは、いつもと同じ朝だった。
丁度よい採光をもたらす白いレースのカーテンから朝日が射しこみ、ベッドで眠る2人の足元をやわらかく照らしてゆく。
早朝に目を覚ましたソウゲツ大佐は、隣で丸くなって規則正しい寝息を立てるリオ王子の亜麻色の髪を優しく撫でていた。
今日が休日という解放感も手伝ってか、ゆうべのセックスは殊更に燃えたのだ。その行為を思い出しながら大佐は少年の首筋にうっとりと指を這わせてゆく。
「綺麗だ......天使みたいだな」
もちろん現実にそれを見たことなどないが、もしも本当にいるのだとすればこのような姿なんだろうと彼は信じていた。
すると愛撫に反応したのか、王子様は丸めた身体を「ウン......」と伸ばした。
顔が真正面を向いた。
「無垢」という言葉がふさわしい邪気とは無縁のその顔は、実年齢が16歳と若いことはさておいても、なおいっそう幼いものに感じられる。
こんな姿を見てしまっては、男として朝の生理的な猛りが主張したとしても手を出すことは自然とできなくなるのだ。
今の大佐が王子を見る目は子供を見守る親そのものと言っていい。
だから彼らが身体を重ねるのは決まって夜であり、その頃には王子様も覚悟を決めて色っぽく男を見つめたりするのだった。
しかし
と、大佐は思う。
この子はこんなに幼なかっただろうか......?
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