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ついに最後のボタンが外された――。
上着は左右にハラリと開き、当然のように白い素肌があらわになった。
パジャマに描かれた戦隊ヒーローも、この大佐を前にしては何の抵抗にもならなかったのだ。
「(もうダメだ……)」
この時、王子様は悟った。
大佐の意図は分からなかったが、こんな格好にされてしまった今、何かを覚悟しなければならない――。
胸がドキドキして、少し怖かった。
けれど、はじめはくすぐったかったはずの愛撫が、今ではゾクゾクと気持ちがよくて……もうこのまま彼に身を任せようと、目を閉じた。
その時だった――。
肌を撫でてくれていた大佐の手が突然止まったのだ。
どうしたのかと、やっとの思いで見上げると、茫然とした表情の男が目に飛び込んできた。
*****
「王子様……!」
大佐は低く唸った。
しばらくは自分の手が信じられなかった。
王子様の肌に触れ、胸に手を進めたときに、ようやく気が付いたのだ。
膨らみのない滑らかな手触りに……。
そうだ、この子は10歳の子供だったんだ……!
「なんてことだ……!」
自分の腕の中で真っ赤になって息を荒げる少年の姿に 、一気に酔いから醒めていく。
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