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王子様はワクワクと目を輝かせている。
ひとつ、またひとつボタンが外されるたびに心臓の音がドキドキ鳴った。ひんやりとした夜の空気がすうっと肌の上を流れていく。
それを心地よく思いながら、ジッと大佐のすることに身を任せていた。
*****
大佐はすべてのボタンを外してしまうと、左右の襟元に指を差し入れ、ゆっくりとパジャマを下ろしていった。
丸い双肩と胸元があらわになる。
王子様が怖がらないようにしっかりと目線を合わせていたが、思いのほか平気そうにしているので意外に思った。
なるほど。
そう言えばこの子は男の子だったっけ?
大佐はクスリと笑ってしまった。油断すると忘れそうでいけない。
惑わせてくるのだ。
シーツの上でひときわ白く、呼吸のたびに少しずつ色づいていくこの子の肌が。
もしもこの手でここに何かを描いたなら、きっと鮮やかに躍動してくれることだろう。
かつて美しい人物画の前に立ってため息をついたことがあったが、まさにそれと同じ心境だった。
もっと近くで見てみたい。
白線を越えて
あわよくば指を伸ばして……
君に、触れてみたい――。
「ダメかな......?」
大佐はそう言いながら、すでに熱い手のひらを王子の腹に押し当てていた。
質問の意味がわからない王子様はキョトンと目を丸くする。
「なにが……?」
大佐はそれには答えずに頬に唇を寄せると、指先をそっと腰に沈ませた。
「ソウ……」
そのままゆっくりと上下に撫でてやると、王子様は一瞬警戒して息を呑んだが、やがて気持ちよさそうに目を細めだした。
しかしそれも束の間、大佐の手が胸元に近づくと「あっ」と悲鳴を上げた。
困った顔を真っ赤にしてこちらを見てきたが……もう止まらなかった。
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