アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
8
-
王子様のこの反応に、大佐はどうしても冷静ではいられなくなる。
「どうだ......リオ?」
「ンぅ……?」
「ここ」
言いながら人差し指の腹で、クニクニと蕾を弄りはじめた。
「ひゃあぁっ......ん、んッ」
王子様は爪先までピンっと身体を伸ばして、その刺激に耐えている。
「もう嫌?」
「ん、ううんっ。イヤじゃ、ない」
「だけどいい子はそろそろ寝る時間だぞ」
お願いだ。
ここで「うん」と言ってくれ......。
「やだっ、やめちゃ......ダメっ」
「どうして?」
「だって......」
王子様は真っ赤な顔のまま、声を絞り出す。
「ソウゲツが触ってくれるの......うれしいのっ」
「............」
「僕のこと......んッ」
何かを言いだしそうな少年の唇を、大佐は瞬く間に塞いでしまった。
言葉をさえぎるためではない。
ただ無性にキスがしたくなったのだ――。
*****
――ひとしきりそれが済むと、一旦満足した大佐は王子様の身体を抱きしめながら小さな耳元で愛の言葉を囁いていた。
「君とキスができて幸せだ」
「うん......僕も幸せ」
「可愛いことを言うね」
「そうかな? でも本当のことだから」
「ふふ、君は私の喜びそのものだ」
そう言われた王子様は恥ずかしそうに大佐の肩に熱い顔をうずめてしまった。
大佐は残った赤い耳を甘噛みする。
「この耳も......」
「ぁ......」
「頬も......唇も......手放せないよ。まるごと食べてしまいたい」
「おいしくないと思うけど......」
「だめかな?」
「んー......」
おそらく言葉のまんまとったのだろう王子様は大佐を見上げると少しだけ困った顔をした。
大佐はそれがおかしかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
68 / 206