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「やれやれ......」
夕食を終えて自室に戻ったソウゲツ大佐は、シャワーを済ませると部屋の中央にあるダークブラウンのソファーにゆったりと腰を下ろした。
水差しを傾けながら王子様のことを考える。
アキラといっしょに歯磨きを済ませたら、彼はじきにここに来るだろう。
明日は早朝に屋敷を出るから今夜は早めに寝ないといけない。
それにしても......。
「良かった」
先ほどの尻もち事件のことを考えるとクスクスと笑いが込み上げてきた。
「良かった」とは、王子様に怪我がなかったことはもちろんだが、何より小さな彼をしっかりと「子供」だと認識できたことに安堵したのだ。
実を言うと大佐は今夜、王子様と一緒に眠ることに少なからず不安を感じていた。
自分の欲心が、またもや彼に襲いかからない保証がどこにもなかったからだ。
ここ数日の攻防でお互いの気持ちが一致していることに気づいてしまった。
一度「セックス」の相手として認識してしまった今、もはや引き返すことは困難だからと、今夜は彼を寝かしつけた後でこちらのソファにねぐらを移そうかとさえ考えていたが……。
「あと少しの辛抱だ。これなら何とかなるかもしれんぞ!」
大佐は嬉々としてそう言った。
あの子のびしょ濡れになったおしりを確かめた時でさえ性的な興奮は感じなかったのだ。
自分を信じろ。
きっと貞操は守ってやれる――!
しかし大佐はこの後、すぐに考えの甘さを思い知ることになるのだ......。
*****
「ソウゲツ大佐、失礼します。リオ王子を連れてきました」
ノックの音とともにアキラが顔を覗かせた。
「ありがとう」
大佐の声に頷くとアキラは後ろにいるのだろう王子様に「お休み」と言って入室を促した。
しかしどういう訳か少年はなかなか入って来てくれない。
姿も見せてくれない。
いったい何故?
大佐は辛抱強くその様子を見守っていた。
しばらく待っていると、ようやく口を尖らせながら入ってきたが......。
その格好を見た大佐は思わずグッと息を呑んでしまった。
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