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今までの経験からどうやらそこが自分のウィークポイントだと理解していた王子様は思わず身を固くしてしまった。
その間にも大佐の指先はサテンの上をするすると伸び、やがて手のひらが心臓の真上までたどり着くとその拍動を撫でまわすようにゆっくりと動きはじめた。
「は、ぁ......」
服ごしにやわやわとした温もりが伝わってくる。
それは何とも心地い。
たまにハッと息を呑むような瞬間もあって……。
油断ならない大佐の動きに王子様は全神経を集中させていた。
*****
大佐はこっそり探っていた胸の中心を刺激した。
思った通り、少年はピクピクと震えてくれる。
それどころか「もっと」とねだるように口からもどかしげなため息さえ漏らしていた。欲しがっているのが手に取るように分かる。
その様子に突き動かされるように大佐の指は加速していった。
「リオ、力を抜いてくれ」
「ん……?」
「この中が見たい」
言いながらずり落ちたネグリジェの襟元を下に引くと、王子様は「あっ」と声を上げて身体を強張らせた。
しかしすぐさま開始したキスに気をとられたのか、次の瞬間にはあっさりと降参してくれた。
さらに胸の白いレースをほどくと左右に開いた襟元から清らかな上半身が現れる。
「……!」
突然のことに一気に恥ずかしくなった王子様。
とっさに肌を隠そうとしたが、すぐに大佐の大きな手に割り込まれてしまった。
「綺麗だ、リオ」
「ソウゲツ......」
手は小さな肩を撫でると左側の胸に優しく触れた。
「あ......恥ずかしい」
「君の身体は、暗がりでもよく見える」
確かに。まるで淡い光を放っているかのように「リオ」の上気した肌は鮮明だった。
大佐はうっとりとした表情でそれを見つめると、手のひら全体で愛撫をはじめた。
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