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「っ……はぁ……ソウ、ソゥ……」
王子の口からフワフワとした声が漏れてくる。
どこか夢見心地なその表情は幼いなりにも性の悦びを感受しているようで、これまで見せてくれていたものとは明らかに違った。
けれど小さな手はキュッとガウンを握りしめたままで片時も離そうとはしないのだ。
大佐にとって、その仕草はたまらないものだった。
「いいぞ、リオ」
「ん……」
「おいで、もっと」
「ソウ……? ん、んぁァっ」
王子様は「はっ」としたように目を見開いた。
しかし驚きの表情はすぐさま緩み、呼吸は「ひっ、ひっ」と高く上擦りはじめた。
その様子に目を細めながら大佐は摘まんだ胸の突起を「クイッ」と優しく持ち上げる。
「ふぁっ! ぁ、ダメ、そんな……」
「ふふ、嘘つき」
「だって……」
「じゃあ、今夜はここまで?」
「や……やぁ!」
ああ、どんどん意地が悪くなっていく。
自分が昂っている何よりの証拠だ。
その後も大佐は抗いようのない気持ちに押し切られるようにして、しきりに王子を求め、可愛がった。
*****
めくるめくキスを終えた後、大佐は改めて少年と向かいあった。幼かったはずの顔は、この短時間のうちにグッと大人びたものに変わっている。
「ソウ……」
王子様はおずおずと身を寄せてきた。
「僕、できてる......? ちゃんと」
頷いてやると、彼はなんとも嬉しそうに「良かった」と言いながらくしゃりと顔をほころばせた。
また幼い少年の顔に戻った。
それにホッとできれば良かったのだがここで終われるはずもなく、大佐は無言で少年の腰を抱きしめるとそのままぐっと身体を持ち上げた。
小さな身体が苦もなく宙に浮き上がる。
「......?」
王子様は赤い顔のまま不思議そうに目をトロンとさせていたが、次の瞬間「きゃっ!」と甲高い声を上げてしまった。
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