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大佐はそのまま上に手を滑べらせると、丸みのある膝の皿をじっくりと撫でた。
反応を確かめながら、純白の裾から5本にばらけた指先を侵入させる。
サラサラとした衣擦れの音が二人の密やかな時の隙間を流れていった。
*****
その中はまるで別世界であるかのような甘い湿度に満たされていた。
吸い付くような柔肌の感触に、大佐は悩ましげに「リオ」と呟く。
するとそれに応えるように王子様の身体がキュウっと引き締まった。
大腿をなぞってやるとわなわなと小さな唇が震えだし、吐息には「ソゥ」という上擦った声がまざった。
大佐は幸せでいっぱいだ。
彼にとって王子が見せるこうした姿こそが至高の報酬。
これを引き出し、高みに連れて行くためならばどんなことだって厭わないだろう。
*****
いつしかネグリジェの裾は大きくめくれ、王子様の二本の脚は暗がりの中に白く露出していた。
その肌に光る汗を拭いながら、大佐は手のひらを慎重に最奥へと進めていく。
しかし彼はそこでクスッと笑ってしまった。
なぜならそこには情事の場には不釣り合いと言わざるを得ない戦隊ヒーローの真っ赤なブリーフパンツが覗いていたのだから。
一般的な男であればここで萎えても可笑しくない。けれど彼にとってはこれこそが可愛い妻のオーソドックス。つまり「リオ」なりの勝負下着なのだ。
小さな彼がそのつもりで着用しているのかは定かでないが、これを見てしまった以上、男として後には退けない。
妻の期待に応えるのは夫の役目だ。
大佐はいま一度胆に命じた。
ここから先は禁忌である。
絶対に侵してはならない領域。
その淵に自分は自ら進んで立っているのだ。
額には汗が滲み、頬には一筋の雫が流れ落ちていた。
ここで躊躇するのは、もはや失礼というものだろう。
この子が望むなら堕ちてもいい。
今夜の情事にはその価値がある。
どうか一緒に乗り越えてくれ。
リオ、今から――。
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