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【終章】17
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まずは中指をそっと。
大佐はかろうじて触れていることが分かる強さで、衣ごしに下から上へと撫で上げた。
「ひあぁあっっ......!」
とたんにリオの悲鳴が上がる。
まるで甘い電流に痺れるような、歓喜を含んだ声色だった。
「あ、あ……そこはっ……!」
しかしすぐに状況を理解したのか、驚きと焦りが入り交じった表情を浮かべると、真っ赤になって取り乱した。
ずっと隠してきた自分。そのあられもない場所が、ついに見つかってしまったのだ。
加えて信じられないことに、今夜のそこは自分史上最高の屹立を見せている。ああ、よりによってこんな時に!
「(どうしよう......恥ずかしいっ......)」
リオは熱い息を吐きながら、両手で左右の頬を押さえこんだ。
今夜は大佐に全てをあげると決めていたけれど、いざそうなるとたまらない気持ちになる。
彼に見られている。それだけでムラムラとざわめく下半身は、奇しくも屹立の大きさと同調していた。こんなことは初めてだった。
「お願い、見ないで......んん」
リオは少しでも時間を稼ごうと、そこをガードするように脚を閉じ、内股にキュウッと力を入れた。
しかし大佐がそれに怯んでくれるはずもなく、脚は苦も無く元の位置まで戻される。
「あ、......ダ」
「ダメだなんて言わせない」
大佐はリオの言葉を遮ると、今度は二本の指で根元をつかまえてみせた。真剣な目をしている。
「君がこんなことになっていたとは知らなかった。一体いつからだ?」
*****
「ソウ......」
いつからだなんて、そんなこと聞いてどうするつもり? やっぱり、叱るの?
僕の身体がおかしくなったのは、もうずっと前のこと。酔ったあなたと、ベッドで大人のキスをしたあの夜からだ。
あれ以来、この時が来るのが怖かった。
あなたに嫌われるなんて、僕にとっては火星の最後よりも悲しいことだ。
それでも今夜、あなたに全てを見てほしいと思ったのはどうしてだろう。
こうして涙が出てしまうほど、あなたのことが大好きなのに......。
「ソウゲツ......」
気がついたら僕は祈るような気持ちであなたの目を見つめていた。
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