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【終章】25
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その動きに合わせて2人の下腹部に荒波ような熱風がうずまいた。
それはいくつもいくつも力強い波紋を作っては王子の血潮をこれでもかと震わせていく。
「あッ、アッあぁっ......! はあ、んんンっ」
涙声で呼吸を荒げるリオに、大佐は思わず「つらいか」と尋ねた。
「ううん、ううん、イイのッ......はぁっ、はぁっ」
リオは必死で答えたが、もうほとんど目は開けていられなかった。
徐々に意識もなくなっていき、大佐の湿った腕に添えた手にも力を込めることができない。
けれど。
「(離すもんか、今だけは......!)」
幼いリオはもうじき火星に帰るのだ。
母や、愛する家族の元へ戻るため、二人は一度だけ離れ離れにならなければならない。
それは明日かもしれないし、明後日かもしれないが、しかしリオは確信していた。
将来、自分は何があっても地球に戻ってくると。
空気、水、食べ物。命をつなぐそうした要素と同様に、自分にとっては大佐の存在が不可欠なのだから。
だから必ず戻ってくる。この腕の中に。
例えあなたがイヤだと言っても。
だって僕たち夫婦だもん。そうでしょ?
「(大好き! 僕のご主人様......!)」
意識が掠れてどこだか分からない明るみに遠のいていく中、リオは心の声ではっきりとそう叫んでいた。
息遣いが一層せわしなくなると、リオは最後に「アッ」と叫び、ついにその先端から可愛らしい白蜜を吹き出した。
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