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【終章】26
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リオの身体はわななき、しっとりと濡れた胸の蕾はヒクヒクといじらしく震えていた。
「リオ……ああ、リオ」
その様子に煽られた大佐の猛りはさらなる怒張をみせると、突き動かされるまま躍動に激しさを増していく。
愛する少年を気遣いながらも蜜にまみれた身体は芯から湧き上がる快感に陶酔し、昇りつめ、やがて雄の本懐を遂げた――。
*****
さて。
二人が甘い夜を過ごしている頃――。
ホテルのロビーでは、例の射的屋の主人が支配人からこっぴどくお叱りを受けていた。
なんでもあの後、ゲームの一部始終を見ていた客達から次々とホテルにクレームが寄せられて、主人のイカサマがトップの耳にも入ったのだという。
「実に遺憾だ。悪徳にもほどがありますぞ! アンタは私のホテルに泥を塗りたいのか?」
「ま、まさかそんなっ。めっそうもありませんっ」
「だったらお客様に誠意を見せなさい。その紳士からいくら巻き上げたんだ。え?」
こう言われてしまった射的屋の主人はションボリとうなだれると、しぶしぶ返金に応じたのだった。
いやはや、悪いことはできないものである。
*****
翌日――。
大佐はチェックアウトのフロントで支配人から深々と頭を下げられた。
「この度は誠に申し訳ありません」
大佐はすぐに顔を上げさせると、返金の申し出を丁重に断った。
今となってはあれも良い思い出だから。そう言って、隣にいる王子様と目配せをする。
「しかしそれでは私共の気が済まないのです。......では、これならいかがですか?」
そう言いながら支配人が取り出した箱を見るなり王子様は「あ!」と叫ぶと、クリクリと目を輝かせた。
「これは私からのプレゼント......いや、プレゼントだなんておこがましまい。お客様がお取りになるはずのものでした。夕べのお忘れものでございます。そうですよね? 可愛いお坊ちゃん?」
王子様は「ん!」と頷くと、両手を広げて嬉しそうに大佐の胸に飛び込んでいった。
やっぱりあなたってすごい人――!
・・・・・
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