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ああ……やっぱり。
すでにピンと立ち上がった自分を見せられると今更ながら穴があったら入りたい気持ちになった。
こんな恰好になってしまったらもう逃げられないことは分かっているから、せめて真っ赤になった顔だけは隠したくて、僕はプイッとそっぽを向いた。
「恥ずかしいの? 毎日見せてくれてるのに可笑しな子だな」
彼の笑いを含んだ吐息が、耳にかかった。
「可愛いよ。こっちを向いて?」
ソウゲツはねだるような声を上げると「ねえねえ」と言わんばかりに、僕の先っぽを掻き撫ではじめた。
指先の動きが背筋まで響くような甘い疼きで、僕に「うん」と言わせようとしている。
この人は誰よりも僕の身体を知っているんだ。
どうすればいいのか、全部分かってる。
「ソウゲツのイジワルっ……ばかァ、はぁっ……ハァっ」
「ん……?」
「え……」
「今、『ばか』って聞こえたんだが」
「あッ……」
しまった!
僕、興奮してそんなこと言っちゃったんだ。
おそるおそるソウゲツの顔を見上げる。
すると……。
「主人に対してつかっていい言葉じゃないな」
オレンジ色のランプに照らされた蒼い瞳が妖しく揺れるのを見た僕は、ゴクリと唾を飲み込んだ。
「ふふ、悪い子だ」
そう言ってニヤリと口角を上げた表情が何故だかとってもカッコよくて……僕は思わず見惚れてしまった。
あーあ。
この後まさかあんなことになるなんて、ちっとも知らなかったんだ。
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