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「...り......ぉり.........伊織!」
五月蝿いな、と目を開ければ先程まで居た浴室ではなく、リビングのソファの上だった。
「ん、あれ、」
「逆上せそうなのにキスなんてするからだろ」
気持ち悪かったりしないか、と心配してくれたのか優しい声をかけてくる相楽になぜだか胸がときめいた。
俺は乙女か...。
自分に呆れそうになりながらも、のぼせた経緯を思い出す。
出させて貰えなくて、振り向いたら色っぽい顔した相楽がいて、唇を......。
思い出した自分の痴態に恥ずかしくなり、顔を隠すように背中を向けた。
その行動でバレてしまったのか、後ろでニヤニヤと笑っているのがわかる。
腹が立ちながらも、あの行動をしたのは紛れもなく自分自身で何も言い返すことが出来ない。
しばらくからかう様に相楽に声をかけられたが、照れるからからかわれるのだと開き直り、起き上がって寝室へと向かう。
その後を、尚もニヤニヤと笑いながらついてくる相楽に赤くなりそうな顔を隠すように素早くベッドへ潜り込んだ。
すぐに相楽も入ってきて、包み込むように抱き締められ、先程まで少なからず腹を立てていたのにその行動にどうでもよくなってしまう。
顔を埋めるように胸元へと擦り寄る。
優しく頭を撫でられ、幸福感に満たされながら眠りについた。
「伊織、愛してる。」
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