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家につき、ドアを開け、玄関に座り込む。
普段なら絶対にしない行為だが、そんなことは今はどうでもよかった。
あの2人が元に戻れば、俺は用済みだろう。
身体のみの関係だとしても、もう触れて貰えないのか、瞳にさえうつしてもらえないかもしれないと考えると、涙がたまる。
元々終わりのくる関係だった、と無理矢理納得させようとするが、涙は溢れ、止まらない。
嗚咽をもらさず、静かに流れる涙を拭おうともせず、しばらくそのままにしていた。
どれくらい時間が経ったのか、携帯がメールの着信を知らせる。
相楽からのもので、終わりを告げるものかと思うと開くことも出来ず、そのまま電源を切った。
あれほど流れていた涙もいつしか止まり、立ち上がり家の中へ入る。
冷えきった身体を温めるべく、風呂に湯をため、その間に軽い家事をこなした。
作業をしている間にも色んなことを考えてしまい、再び涙が出るがそのままにし、泣きながら家事をしている自分を客観視したら、少し笑えた。
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