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おはようつじまくん5
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「まゆ、疲れた?」
「……辻眞くんがおれのことまゆって言うの、やだ、でも嬉しくて、も、わかんない……」
「そんなこと言われたら、やめられないけど」
「……?うん……?」
そのあと辻眞くんがおれの中を掻き出してくれるのに感じないように必死になって、また辻眞くんのシャツとズボンを履かされる。携帯には辻眞くんが連絡してくれたらしい母からのお泊り楽しんできなさいのメッセージがあって、帰るに帰れない。どうしよう。1人で寝たいか聞かれたからリビングのソファーで寝ると言ったら叱られるし、同じベッドで寝るみたいな感じになっちゃったし、言われるままにしていたら、脚を絡められてこんな寝方、恋人みたいだ……
・
「う、ん……」
目を開けると朝が来ていて、辻眞くんがおれを見ていた。
「っ!!!」
「まゆ……」
「あ、お……おはよう、辻眞くん……っ」
言えた……!はじめて、はじめて口に出して言えた!おはよう!おはよう、辻眞くん。これだけで今朝が忘れられない朝になる。
「うん、はよ」
辻眞くんは朝に弱そうだった。すぐに起き上がったけど眠たげで気だるげで、話しかけるには怖かったけど、不機嫌な辻眞くんは可愛かった。僕はそそくさと準備をした。
無愛想な辻眞くんの自転車の後ろに乗って、風に吹かれる。コンビニで朝食を買った。お金を出そうとすると叱られる。
辻眞くんと僕が一緒に登校なんてもしかしたらもしかしたら驚く人がいるかもしれない。学校という事実が僕を襲ってくる。そう思ったら居ても立っても居られなくなって先に行ってと告げて駆け出してしまった。辻眞くんにはきっと変に思われたな……そうもやもやしながら教室へ入ると、辻眞くんが僕を見た。僕は今日もぎこちなく口角を上げる。いつも通りの朝だ。
おはよう、辻眞くん。
fin
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